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OWNERS SALON

戸数至上主義でない賃貸

初めての賃貸住宅を建設する際に、建設業者は当然にその土地を最大限に活かした建築物の提案をしてきます。しかしながら、本当にそれは正解なのでしょうか。賃貸物件を所有の土地に建設する場合、概ね35年程度のローンを組むことがあります。これは、相続対策なども含めた場合有効なわけですが、一方絶対に欠かしてはいけない条件があります。それは、毎月の賃料収入です。

今までは物件があれば、それを借りる人がいるという状態が社会の常でした。人口も増え、特に東京においては他地域から流入は今も続いています。しかし、人口流入も2025年をピークにマイナスに転じると言われています。現在の住宅と人口の割合が崩れるといっても過言ではなく、これは当然賃料に影響を与えるものとされています。他方、外国人労働者の受け入れを積極的に行うなどの施策も検討されていますが、そもそも賃貸住宅に外国人対応できるようになっているでしょうか。

話がすこし飛びましたが、結論として、それほど大きな物件を作ることが本当に有効な策なのか?と検討しなければなりません。現在、私たち大田区における賃貸住宅の間取の主流は既にワンルームではありません。これは、若年層の顧客が減るという認識に則っており、現在多く作られているのはディンクス用の物件です。この傾向は10年ほど前あたりから顕著に表れて来ています。

これから物件を企画なさる方は、柔軟性と本当のニーズをしっかりと捉えることが本当に大切なのだと思います。